フルオーダーメイドで手描友禅の着物・帯を仕立てる金田京染店です。

 




  オリジナルの手描友禅が完成するまでには、多くの熟練の職人の手によってプロの技が施されます。
  1点1点を手作りで作り上げるオリジナルの手描友禅は、世界にたった一枚しかない、あなただけのきものです。



 

 

お客様のご要望をしっかりと把握し、まずは図案を描くためのイメージを作ります。
例えば、想い出の風景「最上川(山形県に流れる河川)をきものに描きたい、というご要望を頂いた場合には、写真に写された実際の風景から図案にするためのイメージを起こします。

最上川のイメージ写真

最上川のイメージ写真2

風景写真や、具体的に描いて欲しい建物・草花などを具体的にデザインイメージの中に
含めながら、きもの全体のデザインを仕上げていきます。

また、お持ちの帯から柄を取り入れたり、八掛けにもお好きな花を描いたりと、
どんな細やかなこだわりもデザインに取りこんでいきます。

出来あがったデザイン案をもとに、友禅作家の内藤氏が図案を描き上げます。
雛形に木炭や色鉛筆を用いて、細部まで丁寧に描きます。

友禅行程のみだし

白生地をきものの形に仮縫いした仮絵羽に、図案をもとに青花で下絵を描きます。
下絵は、実際にお召しになる方の体型や身長などから着姿をしっかりと念頭に置き、絵柄の
ポイントが良い位置にくるように丁寧に描きます。

友禅染め下絵のイメージ

友禅染めの行程3

下絵の線に沿って、糊を置いていきます。色を染める際に、隣り合う色同士が混ざらないように行う作業です。完成品には糊を置いた線が白く残るため、糸目の太さや強弱に熟練の職人の技が必要です。

友禅染め 糊置きのイメージ画像

地色を染め上げる前に、模様部分に色が入らないように予め糊で伏せておく作業です。糸目に置いた糊と隙間のないように、また糸目糊からはみ出さないようにと、細心の注意が必要な作業です。


きものの印象を左右する地色は、染める面積が広く、ムラも生じやすいため、均一に手早く染める熟練の技が不可欠です。淡色の場合は2度以上、濃色ではそれ以上に重ねて引き染めをします。

 

地色を引き染めした段階では、染料は生地にのっている状態です。これを蒸すことで、染料が生地に浸透して生地と結ばれ、離れなくなり定着します。100度近い温度で、反物の種類や季節によって、蒸し上げる時間や回数を見極めて調整します。

 

糊と共に、定着せずに残った染料を水で洗い流します。長い水槽に組み上げられたきれいな地下水で作業が行われいます。生地と生地が触れ合うだけで傷ができてしまう場合がある為、細心の注意を払いながら手早く行われます。

 

友禅行程の中で、花形と言われる「色挿し」。糸目糊で防染された模様の内側に、美しい色が挿されていきます。染料液のにじみを抑え、染料を生地に定着させるために、電熱器にかざしながら筆でひとつひとつの柄に色を挿していきます。

 

友禅の加工を終えた仕上げ行程で、金箔や刺繍を施します。金箔は、金箔を置きたい部分に糊を置き、その上の金箔を置いて、糊が乾いた後に余分な金箔を刷毛で除くと、残された金箔ば美しく浮かびあがります。

京縫とは、刺繍技法のひとつで、友禅染めよりもさらに古い起源があると言われています。何十種類とある縫技法の中から最適なものを選び、一目一目手縫いで仕上げます。

 


このような沢山の行程と、幾人もの熟練の職人の手によって、一枚一枚を手作りで仕立て上げます。
携わるすべての人間が、あなたの為だけに想いを込めて作り上げる珠玉の逸品です。

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